004:DESTINY 鎌倉ものがたり 12/9(金)公開
こんにちは
小未 しょうみ
と申します。
今回は『DESTINY 鎌倉ものがたり』2017/12/9公開
配給:東宝・日テレ / 日本 / 129分
(ネタバレ一切なしの感想のみ述べてます)
監督:山崎貴
《ストーリー》
鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和のもとに嫁いだ年若い妻・亜紀子は、その生活に驚くばかり。道を歩けば、魔物や幽霊、妖怪や仏様、死神までも現れるのだ。
どうやらここ鎌倉は、人と人ならざるものたちが仲良く暮らす街らしい。
本業の小説執筆に加え、鎌倉署の捜査にも協力する正和。そんな一色家には鎌倉署の刑事たち、実年齢130歳?の家政婦・キン、腐れ縁の編集担当・本田、果ては貧乏神が居座るなど個性豊かな面々が現れる騒がしい日々。
ある日、病に倒れた正和が目を覚ますと、亜紀子の姿が消えていた。夫への愛にあふれた手紙を残してー。 なんと亜紀子は黄泉の国に旅立っていたのだった。
正和は、亜紀子の命を取り戻すため、一人黄泉の国へ向かう。そこで正和を待ち受けていたものは…。
一色夫婦の命をかけた運命が、今動き出す。
結構長いあらすじですが、ここに書くにあたって少し端折ってます。
本編はもっと濃厚なストーリーとなっています。
ファンタジー・ミステリー・冒険・スペクタクルが一挙掴み取りみたいな感じ
すごくわくわくどきどきして、思わず泣いちゃう映画です。
堺雅人と高畑充希の歳の差夫婦役はいかに…と思っていましたが、嫉妬するくらい、ものすごくお似合いな夫婦で。
天真爛漫に素直で無垢な感じの年若い妻・亜紀子に、おっとりとして温かく包み込んでいるような正和。
どちらもお互いの事を心から愛し大切にしているのが、とても伝わってきていました。
もうね、羨ましい限りです。
こんな夫婦・恋人関係が築ければ、その先なにがあっても幸せです。
冒頭では、そんな愛溢れる二人の生活を描いています。
正和の仕事はミステリー小説家。
その執筆の傍ら、探偵役も担っています。
それも、人ならざるものたちが関わるような。鎌倉ではあらゆるところに、普通に、人ならざるものたち・妖怪幽霊神様たちが暮らしているんです。
「あら、こんばんわ~」ってすれ違う人が、人じゃなかったり。
鎌倉署の刑事も稲荷刑事、恐山刑事、川原刑事、大仏署長…なんとなーく分かりますか?
死神が、貧乏神が、普通に「どーもー」って出てきます。楽しい(笑)
そんな感じが本当なら行ってみたい。
本当じゃなくても鎌倉に行ってみたい。
行ってみたい候補、鎌倉、上がりました(笑)
そして、亜紀子が姿を消すこと、黄泉の国へ旅立つ場面は涙があふれてきます。
お互いを思う気持ちが強く感じられて。
家族や恋人がもし、黄泉の国へ旅立つことになったとき、自分も正和や亜紀子と同じように、相手を想うことが出来るだろうか…と思いました。
亜紀子が黄泉の国へ行ってから、正和は、やっぱり悲しみますが、亜紀子の命を取り戻すために立ち上がる決心をします。
ここもね、相手を想うこその強さが伝わります。
そして、黄泉の国へ向かった正和に、思いもよらぬ人との再会と思いもよらぬ出来事が…
ストーリーは全編を通して、大切な人を想い、大切な人のために優しく尽くすものたちを、ほんわりと表現されています。
見たあと、とても幸せな気持ちになる映画でした。
作中では、いろいろな伏線が張ってあって、観終わった後、よく思い出すと、ここもあれも…と謎が解けていきます。
エンドロールを見ていると、細かくネタを仕込んだんだなーって、びっくりしました。
画面の端に映ったもの、登場人物たちのちょっとした言動が、エンディングに繋がっているんです。
観終わった後、全部を知った上でもう一回観たい…と思いました。
多分2回目観ても、同じところで泣くし、作中の未来知ってるから、もっと早い段階でうるっと来そうです(笑)
映像も昔ながらの町並みや、昭和の頃っぽい人々・人ならざるものたちとの関係とか
黄泉の国でのカラフルで装飾の綺麗で個性豊かな感じとかチラシの雰囲気そのままです。
もっとたくさん色々なことを言いたいんですけど、ネタバレになりそうですし
誰かと観て、一緒に良かったところとかを話す方がいい気がします。
ぜひ、大切な人と一緒に。
恋人・夫婦で観に行って、こんな感じの関係になりたいなー♪って
女性が言えば、おう…ってなりますよ、男性は(笑)
【まとめ】
堺雅人と高畑充希の演じる夫婦は、完全に世の女性の理想の夫婦。
観てすぐ鎌倉に旅行・移住したくなる。
人ならざるものたちが、何だか怖くない気がするし、いとおしい存在なんじゃないかと思い始める。
伏線が秀逸に張り巡らされてて、エンディングとエンドロールでの謎が解ける感じが印象に残る。
もう一回観よう…ってなる。
それでは、これからもよろしくお願いいたします。
【恋人・夫婦で観に行って、多分男性的には、観たらあかんもんやった…(泣)ってなるんちゃうかな(笑)】